Mr.Children

Mr.Children3ポイント解説 / #002 Brand new planet

投稿日:2021年2月8日 更新日:

 

【概要】

  • Mr.Children20枚目のアルバム「SOUNDTRACKS」2曲目に収録。
  • 上記アルバム初回限定盤同封のBlu-ray/DVDにMV収録。(MVはYouTubeのMr.Children公式チャンネルhttps://www.youtube.com/watch?v=pczkqXFlwWcでも公開)
  • 有村架純主演・関テレ系火9ドラマ「姉ちゃんの恋人」主題歌。

Brand new planetのここがスゴイ!!

 

①宇宙のスケールを感じさせる曲調

②迷いや葛藤を愛しながら打ち砕く新しい可能星に満ちた歌詞

③「SOUNDTRACKS」の方向性を決定づける曲順

 

①宇宙のスケールを感じさせる曲調

 

「Brand new planet」=「真新しい惑星」

惑星という言葉から既にスケールの大きい曲と予想させますが、イントロからAメロでは打ち込みのサウンドエフェクトとエコーのかかったボーカルが印象的に流れます。

打ち上げ前のスペースシャトルのような、離陸前の飛行機のような、まだ飛び立つ前の主人公の光景を思い起こさせる流れ

そこからサビでバンドサウンドが一気に炸裂!

コーラスも幾重に重なり、宇宙にポーンっと放り出されたような解放感を受けます。

2番からはドラムが4つ打ちとなり解放感も明るさも倍増。

主人公の気持ちが前向きになっていることを表しているように感じます。

Cメロ前の皇帝ギターソロはとにかく優しく、そっと背中を押してくれるような、寄り添ってくれるような、包み込んでくれるような気持ちにさせてくれます。

Cメロでボーカルとピアノのみとなり、主人公が自問自答する静かな心の内を表現。

ギターを合図に決心し、惑星を見つけに行く主人公が目に浮かびます。

全体を通して星のようにキラキラとしたメロディがとても印象的な曲です

 

 

②迷いや葛藤を愛しながら打ち砕く新しい可能星に満ちた歌詞

 

各雑誌やテレビのインタビューで、「新しいことに挑戦しようとしている自分たちのテーマソング」と桜井さんがこの曲を振り返ったように、迷いながらもポジティブに明るい未来を見据える歌詞となっています。

主人公の「僕」は、固定観念に捉われていたり、現実逃避を考えたり、迷いや葛藤を抱えています。

そんな「僕」がふと見上げた星は「とるに足らない」とでも言うようにそんな迷いや葛藤を笑います。

また、「僕」がふと見上げた、星にも見える点滅する光=飛行機には、たくさんの人が乗っています。その人の数だけ「夢」や「明日」がある。

自分も「夢」を、「明日」を見つけに行こう。

また迷ったとしても、「欲しい」と思う憧れはすぐそこにある、待っていると信じて「可能星」を見つけに行きます。

「星」というワードから「可能性」=「可能星」や「欲しい」=「星」と掛けたり、飛行機を星と暗喩し、そこに自分の夢や明日を重ねる・・・

桜井さんのソングライティング能力が爆発しています

 

 

③「SOUNDTRACKS」の方向性を決定づける曲調

 

これはあくまで自論なのですが・・・Mr.Childrenのアルバムは序盤(特に1・2曲目)でアルバムの骨格を表現する特徴が多く見られます。

例を挙げると、10枚目のアルバム「It’s a wonderful world」はoverture〜蘇生→Dear wonderful world(インストゥルメンタル含め2曲)では、醜くも美しい世界を様々な角度から切り取る曲が散りばめられると想像・・・

16枚目のアルバム「SENSE」は、I→擬態で自分の中の五感、いや六感に訴えかける曲が待ち受けると想像・・・

今回のアルバムでは、1曲目の「DANCING SHOES」で「さぁ Do it!!」とこれでもか!と焚き付けられた直後、

この曲でリスナーの気持ちに寄り添うように、優しく、でも強く背中を押してくれます。

まだ燻っている、これから一歩踏み出そうとする、前進していく・・・

迷いや不安を自ら解放していく主人公の気持ちをメロディ・バンドサウンド・オーケストラが素敵に表現しています。

映画に寄り添いその内容を際立たせるサウンドトラックのように、十人十色の人生の「SOUND TRACKS」となるような、

そんな期待をこの曲のサウンドが予感させてくれるのです!

 

 

ここでBrand new planetのポイントをおさらい!

 

①宇宙のスケールを感じさせる曲調

②迷いや葛藤を愛しながら打ち砕く新しい可能星に満ちた歌詞

③「SOUNDTRACKS」の方向性を決定づける曲順

 

通勤中に聴くと仕事を解放(投げ出)したくなりますが、

そんな気持ちはブラックホールという名の可能星に捨てて、

引き続き社畜生活頑張ります!!!

 

 

(ここからは私的歌詞解釈ですので、お暇な方はご覧ください・・・)

 

 

『立ち止まったら そこで何か

終わってしまうって走り続けた

でも歩道橋の上 きらめく星々は

宇宙の大きさで それを笑っていた』

(【出典】Brand new planet/Mr.Children 作詞:桜井和寿)

 

主人公は自分の中の大切な「何か」が終わってしまう、なくなってしまうと思い込み、走り続けた。きっとそれは主人公が本当にしたいことではない。だのに走り続けてしまっている。それ以前に、立ち止まることを良しとしないと自分を納得させてしまっている。

そんな自分をふと見上げた星々は笑っている。「大したことないよ」「なんてことないよ」「大丈夫だよ」と。

「何を」「何で」走り続けたか敢えて表現しないことで、リスナーの日常とリンクさせる・・・桜井さんのライティングテクが冒頭から炸裂しています!

(宇宙規模で見たら、自分の悩みや迷いって本当にちっぽけなんですよね・・・でもその悩みの最中にいる時は気づけない・・・)

 

『静かに葬ろうとした 憧れを解放したい

消えかけの可能星を見つけに行こう

何処かでまた迷うだろう でも今なら遅くはない

新しい「欲しい」まで もうすぐ』

(【出典】Brand new planet/Mr.Children 作詞:桜井和寿)

 

主人公は自分の憧れ=可能星(可能性)を、立ち止まれず走り続けている星で静かに葬ろうとしていた。しかし、歩道橋で星々を見上げたことがきっかけで、新しい「欲しい」=(星)を見つけようと動き出す。

「可能性」・「欲しい」を「星」と掛けてくるそのセンスが桜井和寿たる所以です。

歩道橋で見上げた「星々」が「星」でないのは、これから見つける可能星とこれまで葬ってきた可能星だからなのでしょうか。

葬った可能星がこれから新しい可能星へ向かう自分の背中を押してくれてると考えると胸熱です・・・!

 

『ねぇ 見えるかな? 点滅してる

灯りは離陸する飛行機

いろんな人の命を乗せて

夢を乗せて 明日を乗せて』

(【出典】Brand new planet/Mr.Children 作詞:桜井和寿)

 

星のように灯りを放つ飛行機。

「夢」・「明日」=「欲しい」を持つ人を乗せている。

飛行機を星と重ね、新しい可能星を見つけにいく人や自分の可能星に乗った人を表現。

新しい「欲しい」を探す主人公から『ねぇ 見えるかな?』と問いかけられることで、リスナーはもう主人公と可能星を探す旅に出ているんですよね〜。

 

『「遠い街で暮らしたら 違う僕に会えるかな?」

頭を掠める現実逃避

さぁ 叫べ Les Paul よ

いじけた思考を砕け

新しい「欲しい」までもうすぐ』

(【出典】Brand new planet/Mr.Children 作詞:桜井和寿)

 

「自分の意思もなく、ただ居場所を変えるだけで今までとは違う強い自分になれる」甘い考えが頭をよぎる。

そんな考えを主人公はLes Paul(主人公の新しい「欲しい」に関係するアイテム)を掻き鳴らし砕く。

このレスポールはリスナーによって様々なものに当てはめられます。料理人の可能星を目指す方は包丁だったり、不動産鑑定士の可能星を目指す方はあの時のあの人の公演の言葉だったり・・・

僕の場合ですと筋トレ道具ですかね?

 

(この後の間奏ソロ田原さんにより叫ぶギターはレスポールではなくストラトキャスターです笑

レスポールといえば終わりなき旅のMVで田原さんが弾いていますね!)

 

『さようならを告げる詩

この世に捧げながら

絡みつく憂鬱にキスをしよう

何処かできっと待ってる

その惑星が僕を待ってる』

(【出典】Brand new planet/Mr.Children 作詞:桜井和寿)

 

『絡みつく憂鬱』は違う何かに走り続けた自分、頭を掠めたいじけた思考で、それをなおキス=愛していく。

そしてそんな自分がいた世界=星にさようならを告げる。

ワンピースの白髭のように主人公は自らが産んだバカな思考すら愛するんですね〜。1番の『宇宙の大きさ』の心を主人公はもう持っているんですよ。

僕もそうありたいものです・・・

 

『この手で飼い殺した 憧れを解放したい

消えかけの可能星を見つけに行こう

何処かでまた迷うだろう

でも今なら遅くはない

新しい「欲しい」まで もうすぐ

新しい「欲しい」まで もうすぐ』

(【出典】Brand new planet/Mr.Children 作詞:桜井和寿)

 

『この手で飼い殺した』=自分の中では捨てきれず、でも立ち止まれずただそのままにしていた「可能星」。

1番と違う言い回しで、更にリスナーの想像力をかき立てています。

最後に『もうすぐ』が繰り返され、すぐそこに「欲しい」があることを気づかせてくれます。

 

 

総評

主人公が「擬態」の心情から「蘇生」の心情へ変わるその難しい機微を宇宙スケールで見事に表現した歌詞

 

 https://www.amazon.co.jp/SOUNDTRACKS-%E5%88%9D%E5%9B%9E%E9%99%90%E5%AE%9A%E7%9B%A4-LIMITED-Blu-ray-32P%E3%83%96%E3%83%83%E3%82%AF%E3%83%AC%E3%83%83%E3%83%88/dp/B08K92TKNP/ref=sr_1_2?__mk_ja_JP=%E3%82%AB%E3%82%BF%E3%82%AB%E3%83%8A&crid=1KLENMO19OUUL&dchild=1&keywords=mr.children&qid=1612741924&sprefix=mr%2Caps%2C236&sr=8-2

 

<strong>Mr.Children 1曲3ポイント解説 / #001 DANCING SHOES</strong>

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  1. […] Mr.Children3ポイント解説 / #002 Brand new planet / 赤羽サヴァイブ・ボブのブログ「boblog」 より: 2021年2月9日 11:03 PM […]

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